危険なアイツと同居生活
そして、着いたスタジオ。
辺りを見回す暇も無く、蒼に手を引かれて歩く。
「いい?唯ちゃん。
ここで俺はのほほんと出来ない。
だけどね、何かあったらすぐ助けるから」
足速に歩きながら、そう耳打ちする。
ふと蒼の顔を見上げたあたしは……
息を呑んでいた。
いつもの子犬のような瞳は、今や鷹のように鋭い。
にっこり笑っていた口元は、ぎゅっと引き締まっている。
それはまさに、碧の顔。
ドSでセクシーな雄の顔だった。
蒼はどこかにスイッチを隠し持っていて、仕事の時だけ切り替わる。
そして、碧へと変貌を遂げる。
すごい……プロだ。
ドキドキが速くなる。
あたし……
こんな人たちのために、何が出来るの?