いつか、また会える日まで。
私にとって、咲夜の案は名案だった。
嘘をついている、という罪悪感も少なくて済む。
筋の通った理由だ。
さすが咲夜だと感心した。
「ねぇ、ノクターンなんだけどさ、ピアノがいちばんメジャーだしいいと思うんだけど、オーケストラにしない?」
「なんでわざわざ?」
「華やかだから。楽団に来てもらうのが理想だけど、予算的にはどう?」
「数百万ならいけると思う。今年は金を使っていないから」
「数百万?!さ、さすが私立だね……」
「公立はこんなものじゃないのか?」
「全っ然違うよ!!」
お互いに気を落ち着けてから今日会っているせいか、咲夜が気を使ってくれているせいかは分からないけれど、昨日のようにギクシャクすることはなかった。
「朝とか不自然になってない?私」
「あ、大丈夫だ。主演女優賞をやりたいぐらいだな」
「きゃっ、どうしよう。女優になっちゃったりして」