恋色花火


「ユウヤにも出来ないことなんてあったんだ……!」


「な……っ! そりゃあるよ、出来ないことくらい!」



……やっぱりいいな、こういう"ともだち"の空気。


それを壊そうなんて……あたしには思えないや。




「ハイ兄ちゃん、残念賞。
 こん中から二個選びな」



そして銃を返したユウヤに差し出されたお菓子の箱。


中にはおもちゃの指輪がたくさん入っていた。



「これはこれは……随分立派な残念賞」


「ユウヤそれただの負け惜しみ」



冗談を言ってのけるユウヤが面白くて、また笑う。



「じゃ、これとこれ」


その中から適当に二個選んで、次の遊び場所を探し始めた。



でもそれもすぐにやめ、急に振り返る。

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