恋色花火
「はい、レン」
振り返った彼の笑顔とともに、何かが弧を描いて飛んできた。
投げられたのは……さっきの指輪。
プラスチックでできたピンクの小さい花がついている。
「貰ってくれない? 今日の記念」
それを手に収め呆然とするあたしに笑いかけるユウヤ。
その笑顔と言動に、かあっと顔が赤くなるのがわかった。
「な……いらないよこんなの!」
まだ射的屋の目の前にいるというのに、少し大きい声を出してしまう。
そして自分の意思に反して、指輪をユウヤにつき返す。
「まぁまぁ……受け取ってよ、俺が同じデザイン二個持っててもアレだし」
小さい子をあやす様に言うユウヤ。
そんな笑顔見ちゃいけない、と反射的に顔をそらす。
……嬉しいよ。
幸せだよあたし、でも。
「彼女にあげればいいじゃない…………!」