愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『紅葉のDNAを受け継いだ人間なら、いるぞ』


「え?それってもしかして…」


紅葉さんの子供?


『母体は救えなかったが、子供は生きてる』


紅葉さんとノリさんの子供。


愛した人と友人の子供だなんて、耐えられないだろうな。


『さ、これから会いにいくぞ』


健吾さんは私を見つめてそう言うと、私の手を引いて足早に歩き始めた。


『墓参りまでは毎年やっていること。今から会いにいくのは、紅葉のDNAとその父親』


「ノリさんと子供は、この辺に住んでるの?」
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