愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『あぁ、この近くでりんご園を営んでるんだ』


りんご園?


りんご園って、ノリさんはナルガクの出身では?


ナルガク出てりんご園とは…なかなかない経歴だけど、紅葉さんが関係しているのだろうか。


『俺たちは、幼稚園の頃から高等部までずっとつるんでた4人組だった。テツ、マサ、ノリ、そして俺』


ずっと一緒だった4人が、紅葉さんとの関係により、脆くも崩れてしまった。


健吾さんが紅葉さんと付き合っていたことを知りながら、健吾さんに内緒で関係を重ねた二人。


テッちゃんやマサさんもその内緒の関係を知らず、明るみになった時、二人はノリさんをボコボコにぶん殴った。


罪の意識を感じたノリさんは、ナルガクの高等部を卒業後、安曇野へ行き、ノリさんの親が経営している食品会社と直取引をしていたりんご農家の人の紹介で、高齢のためやめようとしていたある農家の土地とりんごの木を引き継いだ。


身寄りのない紅葉さんのために、近くに墓を立てて。
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