愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『こんにちは』


出てきたのは小さな男の子。


すると後ろから父親らしき人が出てきた。


この人が"ノリさん?"


『久しぶりだな、健吾』


『元気そうだな、ノリ』


その二人の間には、私が捉えることのできない空気があるように感じた。


『ねえねえ』


男の子が私の服の一部を引っ張っていた。


『お姉ちゃん、かわいいね。一緒に遊ぼうよ』


「え?」


『こら、大和(ヤマト)!』


私、この子にナンパされてる?


何か、つぶらな瞳がかわいいかも。


私は男の子の目線に合わせるために、しゃがんだ。
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