愛されることの奇跡、愛することの軌跡
でも、大津社長は龍成社が土地取得をしたいと考えていることは、ご存知ないわけよね?


「と、言うことは、このみちゃんのお父さんは単純に、あの製本技術の独占をエサに、健吾のお父さんを操れていると思っているということですか?」


『はい。その証拠に、ホームセンター側に大津社長から更新の話が来たそうですから』


はぁ、何とおめでたい。


バラバラになっちゃう製本技術に、何の魅力を感じるのだろうか。


話が見えたような、見えないような…


健吾も考えてしまっているみたいだし。


すると、応接間の入口にある壁掛けの電話が鳴った。


斉木さんが取る。


『かしこまりました』


と受話器を置いた。
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