愛されることの奇跡、愛することの軌跡
『ようこそ』


健吾のお父さんはニコやかにこちらを見た。


『健吾の父の信夫です』


「金澤玲奈です。本日はお会いできて嬉しいです」


"お座りください"と言われて、立派な机の前にあるソファーに座る。


入口から見て左側のソファーには健吾のお父さん。


右側に健吾と私。


向かい合わせになった。


健吾のお父さん、眼力あるなぁ。


『玲奈さんは、健吾のクラスの生徒さんなんだって?』


「はい、そうです」


『では、単刀直入に聞くが、今日は健吾の結婚することを祝福しに来たのか?それとも邪魔しに来たのかね?』


健吾を一瞬見たが、私の返事を待っている様子だった。


"玲奈の思うことを話せ"


そう聞こえたような気がした。
< 344 / 548 >

この作品をシェア

pagetop