偽装アイ。




この時私は今井くんのほんとの姿を見た気がした



今井くんは多分誰よりも寂しがりやなんだ



でも、優しいからみんなに強くいえない



一人にしてとも言えないんだ…



「斉藤さん、お願いがあるんだ…」



今井くんが立ち止まり私の方を見ていった



「俺と友達になってくれないかな…」



今井くんは今にも泣きそうな顔をしていた



私は胸が苦しくなった



そして同時にこの人を助けたいと思ったんだ




「うん、私でよければ…」



そういうと今井くんはほっとしたように優しく笑っていた



私はこの時からこの人のことが好きになっていたのかもしれない…















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