ロッシュの限界


「俺たちってほんと、舞の事好きだよな」


屋上から校舎に戻り、暗い階段を下りるその途中。
ふと、佐藤が呟いた。
その後ろを歩いているあたしには佐藤の顔は見えない。
立ち止まらずに階段を降りるその背中。


「…言われてみれば。そうだね」


今ここに居ない彼女のことを考えて、少し笑って同意する。



「少なくともあたしたち、お互いよりは」




舞の事が大事だよ。


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