君の居場所
『それで春音を・・・っ
本当に最悪じゃねぇかよ!
春音さえ守れてねぇ。
俺達は、行くとこがあるから、って言って、春音を適当な所に置いってた。
〝またね〟って言ったのに。
クッソ!
どうしたらいいのか分からねぇよ・・・』
そんな事があったのか。
俺は何も知らなかったんだ。
ガン ガン ガン ガン
『ぃやあ!
きっと〝あの男達〟よ!
私、もう嫌よ・・・』
おばさんが弱音を吐く。
〝そんなかおしないで。〟
言いたかったけど、こらえた。
『何で俺達
娜麝は。
こんなに辛い思いをしないといけないんだ?
俺達は何もしてないのに。
大切なモノさえも、この手から全て消えてしまう。』
父さんが言った。
それは、悲しくて。
俺でも、娜麝という存在が分かった。
もうどうしようもない、逃れられない運命の輪が、
娜麝という名をもとに回っていく―――・・・