運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
―――ガチャ。
と、寝室から私服着替えた枢が出て来た。
「うわぁ~~、切先の私服初めて見た」
「一ノ瀬、声がデカい」
「だって、なんか新鮮なんだもん♪」
枢は私の隣に座る。
「お前、この公式間違えてる」
「えっ、嘘!?」
「ほら、ここ。前に教えたろ?」
公式を指さすために、私たちは距離を詰める。
「……」
「……」
「あっ、わかった!」
「…正解」
枢はいつもように私の頭を撫でる。
私も自然と笑顔になった。
「優姫と切先って、私たちが思っていたよりも仲がいいんだね♪」
樹里の言葉に少し焦る。
「まぁ…昔、一度逢ってるから『幼なじみ』になるのな」
「…じゃあ、切先と優姫はもともと知り合いだったわけ?」
「…うん。私は最近、『先生』が”枢”だって気づいたんだ」
「“枢”ねぇ~~」
私が枢の名前を言うと、樹里がニヤリ笑う。
「……」
「陸?」
陸の様子が変だ。
「ああ…悪りぃ。俺、帰るわ」
「じゃあ、私も帰るよ」
「仁田、一ノ瀬、家まで送る。優姫…ちょっと行って来る」
「うん、お願いね。枢」
そう言って、枢は陸と樹里と一緒にウチを出た。