運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
【陸】
昼休み。
「あっ、幸野先生」
弁当を持って優姫たちと教室を出て、階段を下りようしている瑠佳に気づいて樹里が声をかけた。
「あら、一ノ瀬さん、優姫ちゃん。…っ!」
瑠佳は俺と一瞬目が合うと、すくに顔を背けた。
「…優姫ちゃん、『あの話』。枢から聞いたわ」
「瑠佳先生…」
「…なんのことだ? 」
「陸にも少し繋がりがある話だから、はな…」
「関係ないわ!」
優姫が最後まで言い切る前に、瑠佳は大声を出した。
「…仁田君には関係ないから…」
「でも…!」
そう言って、階段を下りようとする瑠佳の腕を掴む。
「待てよ!」
「離して!…キャッ…!」
―――ガッタガッタ!
瑠佳は手を振った反動で、階段を踏み外して4~5段転げ落ちてゆく。
「…っ!切先を呼んで来る!」
そう言って、樹里は走り出した。
「瑠佳先生!」
「おい、先生!」
気を失ったのか、慌てて近寄った俺たちが呼びかけても反応がない。
「陸、早く保健室に!」
「…っ、わかる!お前ら、邪魔」
俺は迷う事なく瑠佳をお姫様抱っこして、異変の様子に気づいて集まった全員をかき分けながら保健室に急いだ。