恋の授業。



「くーさぁ、森川のこと気になってるんなら、さっさと話しかけちゃいなよ!」



軽いノリでポロッと発せられたマリの言葉に、やっと飲み始めたウィンナーココアが喉の変な所に入ってしまった。



ゴホゴホと咳をするワタシをよそに、綾子がすかさず突っ込む。



「あ!肝心なこと忘れてました先生っ!普通ならあとは簡単なのに、やっぱり無理ですよ先生。この子、そんなことできません。この子、自分から動いたこと無いんです、所謂、草食ですっ!」



草食って…、ワタシだって彼氏ほしいとか思うんだけど…。



「なにーっ?!?!」



テンションの上がりきったマリの大きな声が再び周りのお客さんから視線を集めてしまう。
シーッ!と言って笑う綾子は、いつになく楽しそうでワタシも嬉しくなる。



「先生もご存知、この子はね、こういう子なんですよ!今までの彼氏も全部、ぜーんぶ告られて始まってるんてすよ!」



「何だとっ?!なんて要領のいいやつだ、お前は小悪魔かっ?!」



オヤジ設定なんだろうけど、マリの先生ノリはいい加減にしてもらいたい(笑)



「だからマリ先生!是非彼女に恋愛学を叩き込んでくださいっ!」



マリのテンションを面白がった綾子が更にマリを持ち上げて、マリの気合いはフルパワーとばかりに漲ってしまった。



もー、やりすぎだよーとは思いながらも、マリのはしゃぎっぷりについ笑ってしまう。


< 102 / 324 >

この作品をシェア

pagetop