恋の授業。
その後もテンションの上がりきったマリの恋愛指導は続いたけど、門限の一番早い綾子に合わせて帰ることになった。
昼間の雨は止んでいても、湿った地面から梅雨の匂いがしている。
森川君、いたりしないかな…なんて。
森川君への気持ちを意識した途端に、駅から流れてくる人の中に森川君を探していた。
あ、でも、同じ駅とは言ってたけど、家がどっち側か知らないや…
もう少し森川君の話をちゃんと聞いておけと過去の自分を責めながらも、キョロキョロとしていると…
ワタシの目がそれを捕らえた瞬間
心臓が爆発したかのように大きく動いた。
まっ、まさか、ねぇ…
疑いながらも、駅の方向から森川君らしき人が歩いてくる様に見える。
幻覚か、本物か…
痛くて苦しくて…思わず心臓を手で押さえながらも、目を反らすことができない。
こ、こんな偶然って…
どっ、どどどどうしよう?!
どうしよどうしよ?!
アタフタしつつ、ワタシの目は完全に森川君にロックオンしている。