恋の授業。
次の瞬間、森川君とバッチリ目が合ってしまった。
これだけ見ていれば当たり前だろう…
わわわわ!わわわわわわ!
驚きで口が開いたものの、何も発することができずに固まるワタシを見て、森川君は大きな目を更に大きくしている。
くっ!来る!来る来る…っ!
こんなに焦っているのに森川君から視線が外せずに凝視していると、さっき自覚した気持ちが体中を沸騰させるように熱を持って、ついには顔面がら火を噴きそうになっている……
え、ど、どんな態度とればいいんだろ…
まだ森川君の存在に気付いていない綾子とマリがワタシの変顔に気付いて、なんだそれ!と手をたたいて笑っているけど、その間にも森川君はどんどん、どんどん近づいてくるのだ。
「ちょっ…、ふ、2人とも、あの、ほら!」
もごもごとしゃべるワタシが見る先の存在にマリが気付いたとき、森川君はもうすぐそこまで来ていた。
ドキドキとうるさい心臓ばかりに気を取られて、今見えている景色がうまく飲み込めない…
「あっれぇー?!森川じゃぁーん!!」
マリの大きな声がワタシの気まずさを吹き飛ばした気がして、この高すぎるテンションも今回ばかりは役に立ったと冷静に考えている自分に驚く。