恋の授業。


キノコ公園から家までは目と鼻の先だからもうここでいいよと、後ろ髪を引かれる思いでお礼を言うと、そう言えばさーと森川君が話を振ってきた。



「さっき俺の話してたって、何話してたの??」



せっかく楽しく話せていたのに…
その一言でワタシは顔面蒼白になったのだった。



あ、頭の中真っ白……



自然と向かい合って立っていたポジションは恨めしいし、何をどう誤魔化せばいいのか思い浮かばずに黙っていると、にこにこしていたはずの森川君は眉間にシワをよせて、もう一言問いかけてくる。



「もしかして悪口?!へたれとか言われちゃってんの俺?」



いやいやいやいや!!
違う!
違うけど、でも、なんて言えば…



「ち、違うよ?違う違う、悪口なんて言ってない!」



とりあえず否定だけはしてみたものの、だったら何?という当たり前の疑問を投げかけられて、自分の首を絞めることになった…。


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