恋の授業。



「スッキリしましたか?」



「スッキリ?!」



あれ?そう言われてみれば…
なんかすごく軽い気がする……



「この気分がスッキリって言うなら、スッキリかなー」



「おかしな答えですね。」



そう言ってまた微笑む。



ずいぶんご機嫌だなぁ…



「なんかご機嫌ですね。ワタシを泣かせて楽しかったですか?」



何回かやられたことの仕返しに、ニヤッと笑って嫌味のように言ってやった。



「意地悪ですね。」



この人に、意地悪と言われるとは思わなかった。



「ホクロメガネさんにだけは言われたくない!」



次の瞬間、今日一番の驚愕を頂いた…



「ぷっはっは!」



なんと!
声を上げて大きく笑っているのだ!



…この人…こんな風に笑う、んだー…



「ご機嫌なのは認めますが、君を泣かせて喜ぶほど冷血ではないつもりですよ。」



ワタシは、えー?と、
信じられないというリアクションをした。

ホクロメガネは、微笑んでいる。


…じゃあどうしてご機嫌なのか?

一瞬過った疑問に、どうでもいいやとスルーした。




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