恋の授業。


自分の部屋に入ると、充電器の上の携帯が新着メールのお知らせランプを一生懸命光らせている。



「おまえも休めなかったのかーい?」



クロネコのカバーを付けたお気に入りの携帯は、ペットも兼ねている。

ベッドに転がって何の気なしに見てみると、2件の新着メール。
ワタシにとっては珍しい。



「はーーっ?!!」



…思わず声が出る。



え、ちょっ、ちょ、待って待って待って…!
なに?なに??




メールはマリからだった。
マリらしく、デコデコでキラッキラのメールには…


森川君と話していたらワタシのアドレスを教える流れになって、教えてしまった、と。
多分近いうちにメールが来るはずだ、と…



なんて!なんて子なんだ…
それじゃあ…、このもう一つの新着メールは…。


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