恋の授業。



『若いんだから、突っ走ってもいい』なんて…。
突っ走って、失敗だったと後悔したとき、どうするんだろ……



あの時、突然未知の世界を見せつけられたような気分だった。


ワタシは今まで、4種類の顔とそれに見合った言葉で上手くやってきた。
それを今更…
気持ちのままに生きる手段があったとしても、選べない。



ワタシには、選べない…。



時間が経っても

週末が明けても

思いのままに生きることはできないけど、森川君との事はいつまでも引っかかっている。



グズグズしたワタシの心は、梅雨入りした横浜の空のようだとけなすしかなかった。


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