ギャップ彼女 1
「伊吹ずり~。リン俺も!!」
「海斗は駄目だ。リンは俺のだもんね」
「は?何言ってんだ伊吹!!リンはどう考えたって俺のだろ!!」
ギャァギャァもめている海斗と伊吹。
あいかわらず仲が良いよね。
もう、この光景は見慣れた。
いつもの事だ。
「しょうがねぇ。リンと2人きりのデートは諦める。だけど俺も夏休みリンと遊びたい。だから、みんなでプール行こうぜ!!な、リン?」
『あ…うん』
海斗が笑顔で覗き込んできたので、コクリと頷いた。
「リンが行くなら、私も行こうかしら」
前の席から振り返ってニコニコ言うのは愛莉。
「よし、4人でプール行こうな!!」
夏休み、クラスメイトとプールに行く予定ができた。こうして約束するのは初めての事。
すぐさま愛莉と海斗ともアドレス交換し、増えた連絡先を見て、くすぐったい気持ちになったんだ。