千日紅~永遠のキズナ~
教室に着くと、恭ちゃんはあたしのことを廊下に残し、教室へと入って行く。


「俺が呼んだら、入って来いよ~」


そう言い残して、、、


教室はガヤガヤと騒がしかったのに、恭ちゃんが入って行くなり、静まりかえる。


族を辞めて何年も経っていると言うのに、恭ちゃんの怖さは、未だに健在のようだ。


「珠愛~」


恭ちゃんに呼ばれ、あたしは教室の中へと歩みを進める。


、、、。


見事にカラフルな頭が並んでいる。


まぁ、康樹たちが居た学校だし、、、


真面目な生徒が居ることを、期待してたわけじゃない。


先生が、先生だし、ね?


不良が居ないわけはないと思ったが、ここまでだとは思わなかった。

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