トレモロホリディ
今日から一週間後。


湊君は初めての個展を控えていた。


久遠社長が知り合いの画廊を紹介してくださって、


そこに湊君の作品を展示することになったのだ。


この日のために、湊君は着々と準備を進めて来た。


その日は当然ながら久遠社長も来られるし、社長の紹介で多くの方が招待されているようで。


私は当日、来てくださったお客様にお茶だしをすることになっている。


久遠社長の奥様の由梨さんも、ヘルプで来てくれることになっていて、とっても心強い。


「まさか、個展を開く日が来るなんて思ってもみなかったよ」


そう言って湊君がコーヒーを口にした。


「本当にそうだね」


長い間キャビネットで眠っていた湊君の絵が、今はこうして沢山の人の目に触れる機会を与えられているなんて、本当に感動的だよね。

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