あたしの証~番外編~
なあ、俺に復讐したかったのなら。

直接言ってくれよ。


それなら、俺受け入れたから。


どうして、こんな昔を思い出させる様な事するんだよ。


わざとなのか?


帰路。
俺は魂が抜かれた様に歩いていた。


結局自宅に着くまで、あかりからの着信もメールもなかった。


ふらふらしながら、靴を脱ぐと俺はリビングに崩れ落ちる様にしゃがみこんだ。


それから、ポタポタと涙が零れ落ちて行く。



どうして信じてしまったんだろう。


携帯を開く。
時刻は四時を回っている。


あかりからのメールを確認していく。

無愛想で、確かにあかりからのものと思って嬉々としていたのに。



一つ一つそのメールを削除していく。
削除する度に、俺の目からはまた涙が溢れる。

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