あたしの証～番外編～

「あかり？！」


あかりは声を張り上げて泣いている。
どうしたんだよ？！

親に何か言われたのか…？


拒絶されることが辛いのはわかる。
だから、あかりが酷いこと言われたんじゃないかって不安だった。


「あかり…どうした…？
親になんか言われたのか…？」


「ちっ！…く…」

何か言おうとしてるけど、声にならないみたいだった。
…大丈夫かよ…。


俺はわんわん泣くあかりを抱きしめて、背中をさすった。
…あかりは泣き虫だ。

今まで何回泣いてるんだ。

女の涙なんかめんどくさくって、本当にうざいとしか思ってなかったのに。

あかりの涙は辛い。


「あかり」


返事が出来ないあかりは、返事の代わりに俺を見る。
真っ赤な目。
その目から次々に溢れ出る涙。

…あかり。