あたしの証~番外編~
「俺、今まで散々女には冷たかった。
理由は前にも言った通り、ねーちゃんのせい。
だから、どんなに泣いてても俺には関係なかった。
むしろ、うざくてどっか行ってもらいたかったぐらい。」
あかりに俺の気持ちを正直に言う。
あかりは黙ったまま、涙を流して鼻をすする。
俺の家族はおかしかった。
俺の父親はとんでもなく女関係にだらしなくて、浮気はしょっちゅうだった。
でも、ずっと好きだった女がいた。
その女と付き合ってたくせにだらしないせいで結局別れた親父。
その別れた後に俺の母親と出会った。
それで子供が出来て俺が生まれた。
だけど、相変わらず俺の親父はだらしなくて。
そこに現れた女が親父の好きな女だった。
そいつは俺より年上の娘を連れていた。
その娘は親父の子供だと。