あたしの証~番外編~

小学校あがったばかりの俺ら家族の前に現れて、うちの家族を壊したんだ。

…親父は母親に愛情なんかなくって。
その女のとこにホイホイと駆け込んだんだ。

毎日、帰宅しない親父と荒んでゆく母親を見るのは小学生の俺には正直辛かった。


結局、母親は早くに過労死で亡くなっていた。
俺は心の中でずっと親父を憎んでいた。


その親父は母親が死んだあと、すぐにその女と結婚をした。


血の繋がりのある姉。

再婚相手は俺に厳しかった。冷たかった。



でも、どうでもよかった。
そんなヤツに愛されたいとも思わなかったし。


それがまた面白くなくて、俺の家での居場所はどんどんなくなっていた。




気付いたら俺は中学生にあがる歳になっていて。
一つ上の姉は俺を襲って来たんだ。


逆らったらわかるね?って。


気持ち悪かった。
そんな女が。

時には姉の友達を連れてきて、裸にされたりもした。
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