妖精と精霊と人間と
第二十四話 ラストバトル前編
階段を駆け上がると、最後の部屋に着いた。北斗がドアに触れるか触れないかすると、ドアは音も無く開いた。王の台座には、デーモンキングが居た。
〔む?明ではないか。どうした?早くそいつ等を殺せ。〕
悪の大王がそう言うと、明はビクッと固まった。彼の手がカタカタと震えているのが、見ていて解かる。震える手が剣に触れると、美香は呟き始めた。
「四大元素の精霊・風の精シルフよ。我が杖の矛先に振れ、数多を撃ち抜く矢となれ。ウィンディ・アロー!」美香がそう叫ぶと、杖の先から風の矢が飛んでいった。「もう、明はあげないよ?」
〔フッ・・・ハーッハッハッ!本当に面白い女だな?どうだ?我が城に住まわぬか?〕
悪の帝王は美香の目前にふわりと降り立ち、その顔をクイと自分に向けた。
「冗談!あんた、性格最悪だもん。顔は、どうだか知らないけどさ。」
美香はそう言ってベッと舌を出す。再び、悪の帝王の笑い声が木霊する。悪の帝王は王の台座に戻ると、指をパチンと鳴らした。すると、たくさんの魔物が集ってきた。
「有象無象が寄って集りやがって。」
明がボソッとそう呟くと、北斗も呆れ顔でこう言った。
「僕等の力量を、これで試すつもりかな?ふふっ・・・笑わせるなよ、ゲスが!って、感じだね。」
「ノース。おしゃべりはそこまでだよ?」
「嗚呼・・・あいつ等、来る。用意、良い、か?」
「もちろん♡そいじゃあ、行きますか!」
美香の言葉を最後に、皆はそれぞれに敵を倒しに向った。
〔む?明ではないか。どうした?早くそいつ等を殺せ。〕
悪の大王がそう言うと、明はビクッと固まった。彼の手がカタカタと震えているのが、見ていて解かる。震える手が剣に触れると、美香は呟き始めた。
「四大元素の精霊・風の精シルフよ。我が杖の矛先に振れ、数多を撃ち抜く矢となれ。ウィンディ・アロー!」美香がそう叫ぶと、杖の先から風の矢が飛んでいった。「もう、明はあげないよ?」
〔フッ・・・ハーッハッハッ!本当に面白い女だな?どうだ?我が城に住まわぬか?〕
悪の帝王は美香の目前にふわりと降り立ち、その顔をクイと自分に向けた。
「冗談!あんた、性格最悪だもん。顔は、どうだか知らないけどさ。」
美香はそう言ってベッと舌を出す。再び、悪の帝王の笑い声が木霊する。悪の帝王は王の台座に戻ると、指をパチンと鳴らした。すると、たくさんの魔物が集ってきた。
「有象無象が寄って集りやがって。」
明がボソッとそう呟くと、北斗も呆れ顔でこう言った。
「僕等の力量を、これで試すつもりかな?ふふっ・・・笑わせるなよ、ゲスが!って、感じだね。」
「ノース。おしゃべりはそこまでだよ?」
「嗚呼・・・あいつ等、来る。用意、良い、か?」
「もちろん♡そいじゃあ、行きますか!」
美香の言葉を最後に、皆はそれぞれに敵を倒しに向った。