妖精と精霊と人間と
第一章  あるはずのない世界
 今から一〇〇年位前までは、少子化によって何校か学校が取り壊されていた。しかし、今では何かが原因で、子供の数が増えていた。政府の陰謀だとか、子作り妖怪が出たとか、そんな噂も流れたほどに、驚異的なスピードで子供の数が増えたのだ。そのため、この学校には、千人以上の生徒が在籍している。そんな学校の各学年には、三四〇人くらいの生徒がいる。前世紀の約三倍だ。
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