妖精と精霊と人間と
 その学年の三年十一組に、一人の少女が転入してきた。その少女の名前は、風流嵐(ふうりゅう・あらし)。ちなみに、この学年で―――いや、この学校のプリンス的存在が、滝北斗(たき・ほくと)である。容姿端麗。眉目秀麗。どんな誉め言葉もかすんでしまうほど、彼は美しい。手品なども得意で、多少ながら霊感もあると言う。プレイボーイなのが、聖堂時明(せいどうじ・あきら)。勉強、部活、委員会など、何でもこなす人間だ。北斗にはかなわないが、顔も性格も良い。少し口が悪いのがたまにキズだが。そんな二人と仲が良いのが、紺野美香(こんの・みか)、またの名を美咲(みさき)。本人も気付いているが、二重人格者である。多少男勝りだが、親の影響で考古学が好きなため古い書物の解読は大得意である。
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