妖精と精霊と人間と
第五話 壊された鎧。
次の日の朝。皆は森で唯一人間が住む・ヒューマニズムに行くことにした。昨日の夜以降、ラーグウェイや北斗はともかく、美香と明はいつも以上に慎重になっていた。あんなのが、何千何万と軍を作っているのだ。そして、あの二匹だけがそのくらいの軍勢じゃない。他にも多くのクリーチャーが居るのだ。しかし、ここで怯えてはいられない。ここで北斗達が辞めてしまえば、この世界は終わってしまう。北斗は、自分の故郷を失う事になるのだ。