偽りと君


ぎゅっと握られていた手に力がこもる。

その手の暖かさに少し落ち着く




「で、ですが これは親公認で」



「それは、あなた方の親のみでしょう?」



しつこく食い下がる女の子に一切の優しさを見せず切り捨てる。



「それでは 失礼します」


涙目になった女の子はあたしを射るように睨み付けてきた。


その視線から庇うようにあいつはあたしの前に立った。






< 28 / 49 >

この作品をシェア

pagetop