偽りと君
「んー?あ、そうだ。
ありがとね さっき助かった」
ふわりと香りと共に離れた男
「いえ、迷惑ではありましたけど」
「うわあ 毒舌」
「…」
「でも、気に入った」
声のトーンが変わる。
「ねえ 付き合ってよ」
「嫌です」
「じゃなくて、あーいう時だけ
今日みたいにしてくれればいいから」
「嫌です」
「なんで?」
「あたしには何のメリットもない」
「んー…メリットかー
確かに…ないね でもいいじゃん
青春の思い出づくりってことで」
「嫌です」
「にべもないね」