君と歩く未知
「和哉っ…!」
美和ちゃんのその声を聞いて、思わずアタシは飛び起きた。
扉の向こうにはカズくんが立っていた。
「弥生っ!」
カズくんはアタシを見て叫んだ。
そしてアタシの元に駆け寄って来ようとしたが、美和ちゃんが引き止めた。
「和哉っ!ダメよっ!」
美和ちゃんは必死でカズくんを押さえつけていた。
お母さんも美和ちゃんと一緒になってカズくんを外に出そうと必死になっている。
「弥生ーっ!!」
カズくんは泣き叫びながらアタシを見つめていた。
看護士さんもカズくんを追い出すのに一緒になっていた。
「弥生、頼むっ…その子を…っ!」
カズくんがそこまで叫んだ時、みんなはカズくんを外に出した。
ガラッという音と共にカズくんの声は封じられた。
『弥生、頼むっ…その子を…!』
その後の言葉を捜しながら、アタシは麻酔が打たれるのを待った。
麻酔が打たれて遠くなっていく意識の中、お腹を撫でながらアタシは赤ちゃんに心の中で言った。
「あなたのお父さんは誰だかわからないんだけど、カズくんは…本当のお父さんと同じくらい…イヤそれ以上、あなたを愛してくれていたのかも知れないね…」
ごめんね…
さようなら…
美和ちゃんのその声を聞いて、思わずアタシは飛び起きた。
扉の向こうにはカズくんが立っていた。
「弥生っ!」
カズくんはアタシを見て叫んだ。
そしてアタシの元に駆け寄って来ようとしたが、美和ちゃんが引き止めた。
「和哉っ!ダメよっ!」
美和ちゃんは必死でカズくんを押さえつけていた。
お母さんも美和ちゃんと一緒になってカズくんを外に出そうと必死になっている。
「弥生ーっ!!」
カズくんは泣き叫びながらアタシを見つめていた。
看護士さんもカズくんを追い出すのに一緒になっていた。
「弥生、頼むっ…その子を…っ!」
カズくんがそこまで叫んだ時、みんなはカズくんを外に出した。
ガラッという音と共にカズくんの声は封じられた。
『弥生、頼むっ…その子を…!』
その後の言葉を捜しながら、アタシは麻酔が打たれるのを待った。
麻酔が打たれて遠くなっていく意識の中、お腹を撫でながらアタシは赤ちゃんに心の中で言った。
「あなたのお父さんは誰だかわからないんだけど、カズくんは…本当のお父さんと同じくらい…イヤそれ以上、あなたを愛してくれていたのかも知れないね…」
ごめんね…
さようなら…