君と歩く未知
 「なぁ、弥生」
「何?」
アタシはカズくんの声に耳を傾けた。
カズくんはアタシの手をぎゅっと握り直した。
「オレの家まで来てくれないか?…すぐそこなんだ。見せたいものがあるから」
アタシは頷いた。
 そして手を繋いで並んで歩いた。
久しぶりにこんな風に並んで歩くね。
ねぇ、カズくん…今何を考えているの?
アタシと…やり直してくれる気は少しでもあるの?
きっと今さら、やり直す気はないって言われてもアタシは諦められないよ。
ねぇ…カズくんはどう思っているの?
 アタシはカズくんを見上げながら、カズくんの手をぎゅっと握った。
するとカズくんはアタシを見てニッコリ笑って、アタシの手を握り返してくれた。
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