君と歩く未知
 カズくんの家はアタシの家より立派なアパートだった。
そしてエレベーターに乗って辿り着いた部屋の前で、カズくんは鍵を出した。
「ここがカズくん家?」
カズくんは頷いて、ドアを開けて玄関の電気を付けた。
「はい、どうぞ」
カズくんに促されてアタシは遠慮がちに一歩家の中に入った。
「おじゃましまぁす…」
そんなアタシを見てカズくんは言った。
「あ、今誰もいないから…ここの部屋に入っててくれる?お茶入れるから」
カズくんはそう言ってそこの部屋のふすまを開けた。
アタシは頷いて大人しく部屋に入った。
 …でも部屋に入って驚いた。
そこはキレイな和室で、カズくんの部屋かと思ったけど、それが違うということにすぐに気付かされた。
それは、その部屋に立派な仏壇があったからだ。
上にはキレイな若い女の人の遺影がある。
どうしてこんな所へ…?
この女の人は?
アタシは全く理解ができなくて部屋の隅にちょこんと正座をした。
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