君と歩く未知
その詩を読んでアタシは気が付いた。
この絵はアタシとカズくんが始めて出合った場面だ。
いつも『オレ』って自分を呼んで強がっているカズくんが『僕』って言葉に直して素直に心の中と向き合った詩なんだろうな…
…すごくステキな詩だよ。
アタシの目にいっぱい涙が浮かんだ。
その時、遠くからバタバタと走る音がした。
この教室に近付いてくる…
カズくんかも知れない!
慌しくドアが開かれた。
でも、そこにいたのは息を切らした直紀くんだった。
アタシはびっくりして、直紀くんに尋ねた。
「どうしたの?なお…」
だけどアタシの言葉は直紀くんによって絶たれた。
「弥生!どーゆーことなんだよ!」
直紀くんはそう怒鳴りながらケンカ腰でアタシの方に近付いて来た。
「何?どうしたの?わからないよ、直紀くん!」
アタシは直紀くんの怒鳴り声ですっかりビックリしてしまって、声が震えた。
男の人の怒鳴り声ってイヤだよ…
あの日のお父さんを思い出しちゃうんだよ…
直紀くんは強く言い放った。
「昨日、なんで竜平と一緒にいたんだよ!?」
「なんでって…玄関で偶然会ったから、一緒にご飯食べただけだよ…?」
直紀くんは溜め息をついた。
「昨日は和哉に冷たい態度とって、頭痛いって言って先に帰る素振りして、竜平と会ってたのかよ!?」
アタシは怒鳴り返した。
「違う!違うよ!」
わかってくれない直紀くんに苛立ってしまう。
この絵はアタシとカズくんが始めて出合った場面だ。
いつも『オレ』って自分を呼んで強がっているカズくんが『僕』って言葉に直して素直に心の中と向き合った詩なんだろうな…
…すごくステキな詩だよ。
アタシの目にいっぱい涙が浮かんだ。
その時、遠くからバタバタと走る音がした。
この教室に近付いてくる…
カズくんかも知れない!
慌しくドアが開かれた。
でも、そこにいたのは息を切らした直紀くんだった。
アタシはびっくりして、直紀くんに尋ねた。
「どうしたの?なお…」
だけどアタシの言葉は直紀くんによって絶たれた。
「弥生!どーゆーことなんだよ!」
直紀くんはそう怒鳴りながらケンカ腰でアタシの方に近付いて来た。
「何?どうしたの?わからないよ、直紀くん!」
アタシは直紀くんの怒鳴り声ですっかりビックリしてしまって、声が震えた。
男の人の怒鳴り声ってイヤだよ…
あの日のお父さんを思い出しちゃうんだよ…
直紀くんは強く言い放った。
「昨日、なんで竜平と一緒にいたんだよ!?」
「なんでって…玄関で偶然会ったから、一緒にご飯食べただけだよ…?」
直紀くんは溜め息をついた。
「昨日は和哉に冷たい態度とって、頭痛いって言って先に帰る素振りして、竜平と会ってたのかよ!?」
アタシは怒鳴り返した。
「違う!違うよ!」
わかってくれない直紀くんに苛立ってしまう。