嘘つきなポーカー 1【完】
電話を切って数分、由佳は状況がよく理解できずぼーっとソファに座っていた。
そして暫くして、先程起こった理解不能な出来事を思い返していた。
ケイと名乗った謎の男が突然電話をかけてきた。
おそらく由佳の知っている人ではない。
そして変なことに、突然突拍子もない質問だけをして、そして満足していった。
用があるわけでもなく、嫌がらせをするわけでもなく、突然「お前は何のために生きてる?」なんて聞いてくる人はあの男以外に居ないだろう。
由佳はなんだか可笑しくなって笑えてきた。
「…変な人。」
そう呟くと同時に、いくつもの疑問が沸いてくる。
そもそも、あの人はどこで自分の電話番号を知ったんだろう?
何のために自分に電話をかけてきたんだろう?
というかそもそも、誰なんだろう?
よくよく考えたら不可思議な出来事すぎて、由佳は考えを巡らせた。
どうも今日は不可思議な出来事がたくさん起こる。
だけど共通して言えるのは、どの不可思議な出来事も由佳にとってマイナスには働いていないということ。
「ま、いっか。」
由佳はあまり気にしないことにした。
それが、由佳とケイという男の不思議な出会いだった。