優しくないっ、優しさを感じない!


「あたしもレナちゃんの事大好きだよ。だから、レナちゃんが居てくれるなら頑張れる気がする」


なんだかフツフツと湧き上がるやる気と自信。そうだ、これは普段のあたしにはありあまるくらいあったもの。あたしの原動力。


「よーし、頑張るぞー!吹っ切るぞー!」


思わず立ち上がって、オー!と拳を高く突き上げる。するとそんなあたしを見てレナちゃんはクスクスと笑った。それはもちろんあたしの突然の行動に対して笑ってしまったんだろうけど…なんだか少し安心したような、そんなようにも見える笑みだった。



***



グラウンドは中庭を通った少し奥、階段を下りた向こう側にある。階段を降りると横一本の道を挟んで向かい側にグラウンドがあって、道沿いに左側には水飲み場や用具入れ、あとは部室なんかが並んでいた。

流石に部活に入ってないあたし達が部室の方まで下りるのもちょっとアレだよね…って事で、あたし達は階段の上の方に座って練習を眺める事にした。階段は広くて、横に10人は座れるくらいの幅がある。あたし達二人が並んで座ったって大した邪魔にはならないし、ここからだって十分近い。向こうからもこっちからも誰が居るのかハッキリ分かる距離間だ。


いつもとは違うその距離。もっと細かに見えてくるのは、誰がどれでどんな表情をしているのか。前までのどれがコースケかなぁ…あ、あれだきっと!くらいで見ていたのとはやっぱり違う。そしてだからこそ、もっと違うことにあたしは気がついた。


「…なんか、マネージャーって意外と多いんだね」

「そうだね。二年生も三年生もいるからね」


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