優しくないっ、優しさを感じない!


「……最悪…」


呟きは、いつものようにボロボロと溢れ出てくる。


「最悪だよ、もうどうしようもない…」


簡単に出てくる想いを表す言葉。それなのにあたしは…あたしの想いの、その先が分からない。どうしたいのかが分からない。


これからどうすればいいのか、どう対処すればいいのか。それは目の前にある事なはずなのに、それこそ想いのままに動けば良い事なのに、それがさっぱり思い付かない。ぶっつりと、その先だけは辿る事が出来ない。


「…頭の中が真っ暗だ」


何も考えられない、考えたくない。

だけど…いや、だからこそ。


「…ダメだ。まだ…まだ帰れないよ、先生…」


俯いて、あたしは制服のスカートをグッと握りしめた。耐えようと必死だったのだ。


何に?


それはずっと胸の中につまっている。溢れ出る機会を窺っている。


…もうやめて。これ以上何があるっていうの?あたしはもう十分出したはず。だってレナちゃんにあたし、あたしは…


「…いいよ。ベッド使いな」


「帰る時間になったら起こすからね」そう言ってあたしに眉を下げて微笑んだ先生は、一体何を思ったんだろう。

そんな顔をさせてしまったあたしは今、一体どんな顔をしてるんだろう。


ベッドに横たわった後、そこを囲うように設置されているカーテンを閉められると、あたしは目を閉じた。


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