優しくないっ、優しさを感じない!


ーーー
ーー



「…ーーに来たの?じゃあよろしくね」

「はい」



聞こえて来た声に、あたしはハッと意識を取り戻した。

見えるのは保健室の白い天井。白いシーツに包まれているあたしはベッドの上に居るので間違いない。でも…意識はまだぼんやりしている。


もしかしてあたし、本当に寝てた…?


それは、毎朝経験する感覚と完全に同じだった。どうやらあれだけ悩んでいたはずなのにあたしはそのまま眠ってしまっていたらしくて、そんな自分の呑気さにほとほと嫌気がさした。結局どこまで行ってもあたしはあたしらしい。


「…あたしはあたし、か…」


自分の言葉に乾いた笑みが零れる。結局どのあたしもあたしとして受け入れるしか無い。呑気で陽気なあたしも、陰険で根暗なあたしも、全部があたし。どっちかを選べばどっちかのあたしに嘘をつく事になる。


「そんなの…耐えられるかなぁ…」


呟きにグッと胸が押しつぶされそうになって、あたしは隠れるようにベッドの中へと潜り込んだ。

嫌だ、そんな自分嫌だ。そんな自分のまま会いたくない。人に会いたくない。

レナちゃんに…会いたくない。


「…何してんの?」

「!」


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