これが、あたしの彼氏です。【完】
「……もう出て来て良いよー」
その後、目の前のギャル女がそう言うと、いきなりギャル女の後ろから3、4人の人物が現れ、あたしは一瞬思考を止めた。
「お、結構可愛いじゃーん」
「まあ、当たりかなー」
「ちょっと地味だけど全然OK」
そう言って現れたのは、同じ制服を来た一つ上だと思われる野蛮そうな男たち。
「……東雲さん、これでもうシンに顔向け出来ないね?あ、久瀬先輩にも顔向けできないかなあ…?」
「………っ」
嫌でも背筋がゾクリとして、全身の血の気が一瞬でサーッと引いて行ったような感じがした。
「おい美樹。ホントにやっちゃって良いの?俺等手加減の仕方分からないから、どうなるか分からないぜ?」
「……言っておくけど、此処学校だからあまり派手にしないでね。厄介事に巻き込まれたくないから」
「はは。そりゃ俺も同じだけどさぁ」
(どうしよう。逃げないと。今すぐ此処から逃げないと、あたし……―――)
「………っ」
へたり込んだ足にグッとチカラを入れて、この場を逃げようとすると、「おっと、心ちゃん。何処行くのかなあ?」と気持ち悪い声を出した男が、あたしの腕をガっと掴んだ。