【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
私が泣きながら植木さんの話を聞いていると
「あっしには、若の気持ちがよーくわかりやす。この可愛らしさを何て表現していいか言葉が見つからないんですよ。お花みたいだって言ったところで花に顔がねぇでしょ?けど可愛いってだけじゃ若は表現しきれなくて、もっともっと伝えたかったんだと思いやす。あっしも結衣さんを表現するなら、3日悩んでもうまい言葉が見つからねぇかもしれねぇ。」
植木さん優しく私の頭を撫で
「今、猛反省中だと思いやすよ。結衣さんはその泣き顔で食堂はおイヤでしょ?植木がここに食事を運んでさしあげますからここで召し上がるといい。」
「申し訳ありません。お願いします。」
植木さんに頭をさげてお願いした。
少しすると植木さんがトレイに食事を乗せてもってきてくれた。
「おひとりじゃ淋しいでしょ。」と言って植木さんも一緒に食べてくれた。
隼が植木さんに私のことを聞いてきたそうだ。
けれど「植木は結衣さんの味方なんで。」
それだけ言うと知らん顔してきたと話してくれたから嬉しくなって思わず笑った。
「あぁ。やっと結衣さんが笑ってくれた。これで植木はホッとした。」
植木さんが本当に嬉しそうに笑うから
「すみませんでした。」
また頭を下げてお詫びした。
それからは植木さんがまったく違う話しをしてくれたから
その話に受け答えしながら朝食を食べた。