【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
「隼…間違いは教えてくれないと…。」
「イヤ何も間違ってない。だけど家の中で植木が怖くないのは、結衣だけだ。」
「え?」
「俺も、植木のおっさんは怖い。」響さんが笑い
「私だって怖いわ。最近その怖さがまた新たに蘇ったわ。」由香里さんも笑い
「当然俺も怖い。若!の一言で思い出す。」なんて隼も笑った。
「何で怖くて笑ってるのよ。」
「結衣、みんな植木にもの凄く叱られた事があるからだ。」
響さんはバリトンを響かせながら大笑いした。
「佐和子なんか、植木に佐和…まで言われただけで正座するぞ。」
3人は私を仲間外れにして笑い続けた。
その後で「植木。」響さんが植木さんを呼んだ。
ちっとも怖がっている様子がないのにおかしい。
「植木、結衣が今日三浦の見舞いに行くのにどうやら植木と行きたいらしいんだが頼めるか?」
「結衣さん、あっしでいいんですかい?」
「ご迷惑でなければ是非ご一緒していただけると嬉しいんですが。」
「迷惑なわけありやせんよ。じゃあさっそく仕度してきやす。」
植木さんは朝食もそこそこに食堂を出て行った。
「見た?」
「見た。」
「あぁ見た。」
「鬼の植木とは思えねぇな。」
「植木が行ったら三浦がビビるよ。」
「え?」
「ぁ…結衣大丈夫大丈夫。笑い話しだから。」