【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
「あ…結衣、ちょっと待ってろ。」
隼が私を膝から降ろすとクローゼットに入って行った。
戻ってきた隼の手には小さな箱。
「ほら、婚約指輪。今日はあんまりにも楽しそうだから明日渡そうと思ってた。」
苦笑いをする隼の顔をみながら
小さな箱のリボンをほどき蓋をあけると
眩く光り輝くダイヤのデザインリング。
「お袋が、大きなダイヤは結衣には似合わねぇってな。」
吹き出し笑いをしながら
「洗い場が出来ないってしてもらえないよって忠告うけた。」
そんな隼の言葉に私も思わず吹き出して
「さすがわかっていらっしゃる。」
「あれだな。お袋はどうにも出張りたいみたいでな。自分が婚約するみたいにうるせぇんだよ。」
面倒そうな顔をしながら
「何枚も何枚も結衣へ贈る指輪のデザインを考えてもってきた。」
「え?」
「お袋の気持ちだ。仕方ねぇからお袋の気持ちも受け取ってやってくれ。まぁそこには親父の意見も入ってるみてぇだから面倒でも全部受け取ってやってくれ。」
隼が私の左の薬指にダイヤのデザインリングをそっと嵌めてくれた。