【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
「うわっピッタリ。可愛い。」
「気に入ったか?」
「もちろん。」
私がジーッとそのリングを眺めていると
「結衣が入院中に痩せたらサイズが合わなくなるってお袋が焦ってた。」
「いや、逆に太るかと思ったよ?」
「結衣が寝てる間に何度もサイズを確認したみてぇだぞ。」
そんな言葉に涙がこみ上げてくる。
「これでいつも俺は結衣の傍にいる。そう思えるだろ?」
隼の言葉に、この時初めて刺青を入れたいと思った隼の気持ちが理解出来た。
当然ながらこの指輪が隼なわけがなく、
響さんでも由香里さんでもない。
それでも一緒にいる。そばにいてくれる。
そう思えたからだ。
「隼…本当にありがとう。今ね、隼が刺青したいっていった気持ちがやっとわかった。わかったけど入れるのはイヤなんだけど…だけど気持ちはわかった。」
フッと鼻で笑いながら
「刺青は一生入れねぇよ。結衣との約束だからな。結衣なんて二文字だけは勘弁だ。」
「千社札みたいで粋かもよ。」
「有り得ねぇ。」
2人で顔を見合わせて笑ったけど
やっぱりその後はどちらからともなく唇を合わせ
何度も何度もそれこそしつこいってぐらいにキスをした。