【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀


それから数日間、朝から晩まで汗だくになりながらのお手伝い。


もっとも重いものを運んだりするわけじゃないが、


襖の運びいれぐらいはやっていたそうだ。


そして最終日の夜、

「やっと終わりだ。」


佐和子さんの部屋で

「なんでこんなことやってんのか意味がわからない。」


そう呟く佐和子さんを不思議に思いながら眠りにつこうとしたとき


いつもは「由香里ちゃん。」と呼ぶ響さんが


「由香里、走って逃げろ。絶対に捕まるな。」


真剣な表情で言ったそうだ。


当然ながら由香里さんは意味すらわからない。


大きなため息とともに佐和子さんが


「由香里、兄貴の事が好きなら走って逃げて。絶対に捕まらないで。嫌いならここで寝てて。」と笑ったらしい。


響さんがあまりに真剣な顔をしていたから


「佐和子、逃げてくる。」


由香里さんは笑いながら部屋を出ると走り出したそうだ。



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