【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
「家中の襖や畳替えなんか自分たちでやったこともねぇのにな。」
お爺様の言葉に
「私も響が何をやりだすのかと思いましたよ。」
お婆様は思い出し笑いをいつまでもしていた。
本当に確信犯の響さんが可笑しくなる半面、
由香里さんが家の中を覚えてくれることも
一生懸命手伝ってくれることも全部全部わかっていたんだなと思うと幸せな気分でいっぱいになった。
響さんと由香里さんの出会いを聞いて幸せに感じたのは私だけじゃなく隼もそうだったと思う。
両親のそんな幸せな時間を聞いて隼もとても嬉しそうだけど
何か言いたげな顔もしていて
「親父、俺は結衣を極道に関わらせるのに迷いがあった。怖がらせるんじゃないかって極道だって事も言えなかったぜ?」
「極道だってのは、バレてたしな。迷いも何も俺が守ってやりゃぁいい話しだろ?守る為には一刻も早く手元に連れてくるしかねーだろ?」
響さんは当然のように大笑いをしていたけれど
「お袋の気持ちとか考えなかったのかよ。」
「決めた女だぞ?手放す気なんかこれっぽっちもねぇんだぞ?」
「あぁ、それはわかるな。」
私と由香里さんは顔を見合わせて笑った。