【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀


「でも、野口さん由香里さんが無事で安心されたでしょうね。」


私が呟くと


「そうね。傷ひとつついちゃいねぇでしょうね?って睨みながらね。」


もの凄く物騒な話しで

街中で銃を撃ちあうなど堅気の人間からしてみたらとんでもない話だ。


けれど悪戯に起きたわけじゃなくここにも極道の愛情の形があり


大切なものを守るための正義があった。


そしてそこにある思いは、極道や堅気という何の隔たりもない


人が人に対する愛でしかないと私は思う。


そして


「隼も結衣も大切なものを失う怖さを知ったから強くなれる。大切であればあるほど失うのは怖いのよ。それを守ろうとするから驚くほど強くなる。」


由香里さんの言葉に私は大きく頷いた。






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